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国語の問題を解くときに、「まず本文を読むより前に設問を見てから読んだ方がいいのか?」とか「本文を読みながら下線部にきたらその都度、解いた方がいいのか?」という質問をよく受けます。

よく言われるように答えは「NO」なのですが、ではなぜ最初から最後まで通読してから問題を解くべきなのか、物語文と論説文に分けて考えてみましょう。

そもそも物語文を読みながら設問をあいまに解くという芸当は集中して読んでいるときにはできない、というかしたくないと思うのが普通だと思います。そのぐらいストーリーを没頭して追いかけてほしいところです。

テストに出てくる物語文は登場人物の気持ちの変化を問うものが多いのでブツブツ小間切れに読んでいては台無しです。

せいぜいカタカナを漢字になおしたり、段落分けの手助けになるように回想シーンに移ったなと思うところに線を入れたりすることができる程度で、実際は心情語に印をつけたり、登場人物の人間関係を把握するだけで読むのは手一杯だと思います。

下線部が引かれているところでの心情を問われている問題では最後まで読んでしまうとそっちに気持ちが引っ張られてしまって途中での心情把握に余念が入ってしまうという人もいるかもしれません。

でもそれは問題文をきちんと読んでいないか、下線部に立ち戻って読み直しができていないか、そもそも文章自体が読み取れていないかのどれかになっていると思われます。

最後まで読んで「こんな気持ちになったんだな。」とわかるからこそ、それぞれの場面での途中の心情がより鮮明に理解できるのです。

では次回は論説文の読み方について考えてみることにしましょう。(728字)