こんにちは。リンクぺディアの３分コラムを読んでくださってありがとうございます。
今回は「順天堂大学医学部　数学」の対策についてです。
最近の出題傾向について
全部で３題、制限時間は70分、配点は100点という構成です。
第２問が小問集合で客観式、第３問が記述式という解答形式となっています。また、全体の量、難易度は私立の医学部としてはかなり多く、やや難です。数Ⅲを中心とした出題が多く、微積、複素数平面、ベクトル、確率、数列、整数などが頻出です。特に第３問は本格的な証明問題が出題されるため、時間をかけた対策が必要となってきます。
対策について
順天堂大学は、小問集合の問題が大問３題中の２題を占めています。
そこで、１題20分程度の時間を測りながら過去問を解き、小問集合をどれだけ正解できるかを確認しましょう。もしなかなか点数が取れないのであれば、次の２つのうちどちらが原因かを明らかにしてください。
１つ目は、解き方はわかるが、スピードが遅いために時間が足りなくなってしまい、得点できなかったという原因。２つ目は、問題のレベルが高すぎて何をすれば良いかがわからなかったという原因。
それぞれの原因ごとに対処法が異なります。
１つ目の原因の対処法は、普段から問題を解く際に短めの時間を設定し、スピードを意識して解くという方法です。順天堂大学の本番の試験は、時間がかなり短いため全て解き切ることはかなり難しいです。ですので、厳しい時間の中でも常に最高のパフォーマンスを出せるように、トレーニングを行なっておく必要があります。
２つ目の原因の対処法は、典型問題〜やや難の問題を集めた問題集を、時間を気にせずに演習し、納得の行くまで解答を作るという方法です。まずは身につけている解法を整理し、それらを用いて解き切る力が必要となります。そのために、身につけている解法を組み合わせて、答えが出せるまで考え抜くというトレーニングが必要になってきます。この対策を行う中で、明らかに解法のストックが足りないと感じた場合は、基礎〜標準問題のインプットをやり直す必要があります。
次に記述問題について、他の私大の医学部の数学では本格的な証明問題の出題は珍しいです。ですので、本大学を目指す場合は、特別に対策を行う必要があります。
ただ、近年の出題を見ますと、全ての問題の証明問題を解答するのは、難易度や量的に時間内には厳しいです。ですので、現実的な対策としては、教科書に記載してある公式や定理の証明を自分でやってみる。そして、余裕があれば京都大学のような、本格的な証明問題を出題する大学の過去問を解いてみる。
以上のような対策を行うことが、得点の比重から考えると現実的な対策となります。