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国語の問題を解く際にどうして通読してから解くべきなのか、前回は物語文についてお話ししたので今回は論説文について考えてみましょう。

論説文は物語文に比べると若干重点的に読むべき部分がはっきりしています。
ほとんどの文章で論説文の最後のあたりにまとめとして筆者の伝えたいこと、主張が述べられているからです。
それなら最後のところだけ読んで解けば時間短縮になる!と思う人もいるかもしれません。
確かに実際のテストのときに、残り7、8分しかない状況で(そもそもこんな状況になってほしくないのですが)5分かけて読んだから、問題はほとんどなにも解けないうちに終わってしまった、というのは最悪のケースです。
それならせめて問題文を読んでから下線部の辺りを5行ぐらい読み直して1問でも2問でも解いた方がまだいいと思いますよね。でもそれは最悪ではないけれどもベストではないのです。

例えば一つの結論を述べようと考えたとします。
でもその結論にいたるまでの考え方はいくつもあるはずです。

文章を読むということは結論だけを学ぶのではなく、それに至るまでの思考の過程を理解することなのです。

筆者は理解してもらうために過去の状況や具体例、または反論などをあげながら説明をしています。
最後にこう書いてあるからそれがわかればいいんだ、というような読み方をしていると必ず頭打ちになってしまいます。

国語だけに限らず文章の意味をきちんと理解すること、主旨を読み取ることはとても大切なことです。

長文を読むためには集中力が必要です。
だらだら読みにならないよう、常に目標時間を設定し、時間を気にしながら読むようにしましょう。  (729字)