こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

今回は算数のケアレスミスについてです。テストをするたびに「あ~、またこんなミスして…」と親は子供を怒ったり、あきれたり、色々ありますね。何だか永遠のテーマのように思えたり、どうやったら治る(直るではなく敢えてこの漢字を使います)のだろうとみなさん試行錯誤しているかと思います。

 

算数のケアレスミスといえば、計算ミス、問題の読み間違い、答えの書き間違い、自分が書いた数字の読み間違い、…など様々ですね。そういったミスの多い子供に、「あなたはどんなケアレスミスが多い?」という問いに対して、計算ミスと答える生徒はまず計算ミスが治らないでしょう。住所はどこ?と聞かれて地球と答えているようなもので、答えが大雑把すぎます。一口に計算ミスといっても多種多様です。具体的にどんな計算ミスかが言えないと治しようがありません。

 

そして、ミスを治すには以下のような段階を踏まなければなりません。

1.詳しい原因究明

2.意識づけ

3.実戦

4.確認と反省

 

しかし焦ってはいけません。どんなに短くても2か月はかかると思ってください。特に2~4には時間がかかります。3~4か月ぐらいの期間で考えていただくと良いかと思います。ゆっくり、焦らずが基本です。そしてたくさんのことをいっぺんにやろうとしないことです。

 

この原因究明をする際に、子供がテストの問題用紙に式を書いていなかったり、暗算を多用していたり、数字などの字があまりにも汚なかったりすると原因究明さえできません。最近の入試は式を書かせる学校も増えてきています。せめてテストの時は出来れば普段から式を書くクセをつけておきたいですね。

 

親が出来ることとしては、まずテストが終わった後、間違えた問題について、まず怒るより前にできたはずの問題をなぜ間違えたかをできるかぎり詳しく子供と一緒に考えてみましょう(子供ひとりでやらせるとつい適当になってしまいます)。その原因を子供に書かせ次のテスト前にチェックすることです。(専用ノートなどを作るといいですね)

 

ミスを治したければまずはこのあたりから手始めにやってみましょう。原因をしっかりつかめば次の行動に移せます。

ここでひとつ注意です。テストで子供がケアレスミスをしたとき親があまり子供を追い詰めないことです。「あなたは何回同じミスをすれば気が済むの!」などと言いたくなりますが、怒ったところで何の解決にもなりません。また更に「だからあなたは忘れ物も多いし…」などと他の話しに飛び火するのは絶対NGです。ここはぐっとこらえて、子供と話し合いましょう。

 

次の機会にもう少し詳しくケアレスミスの治し方をお話しします。