こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
みなさんは近視と遠視そして老眼の違いを説明できますか。なかなか難しい質問ですね。
そもそも近視とは、近くのものは見えるが遠くのものがぼやけて見える状態です。遠視は、通常遠くのものにピント(焦点)を合わせているので近くのものを見る時に強く調整しないと見づらい状態です。通常は目の中にあるレンズ(水晶体)の厚みを変化させて遠くや近くのものに焦点を合わせますが、年をとると水晶体の弾力が失われて特に近くに焦点が合わせにくくなります。これが老眼です。
下の図のように、近視は焦点がもう膜の手前で合ってしまい、遠くのものがぼやけてしまいます。遠視はもう膜の後ろで焦点が合ってしまい調節すると近くのものが見えますが、目が疲れやすい状態です。もう膜に焦点が合うとはっきり見えます。
このように物が見えない(見にくい)原因が全くちがうので、使う眼鏡も全くことなる種類のレンズを使います。
レンズには下の図のように凸(とつ)レンズと凹(おう)レンズがあります。
凸レンズはレンズのふちの部分より中心部分が厚く、みなさんもご存知の通り凸レンズを通った光はレンズの後ろの焦点に集まります。
凹レンズはレンズの中心部分よりふちの部分の方が厚く、凹レンズを通った光は拡散していきます。
近視は焦点を後ろに下げる必要があるため凹レンズを使います。遠視は焦点を前にもってくる必要があるので凸レンズを使います。
このように一口に眼鏡といっても用途によって使っているレンズは全然ちがうのです。