こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。今回は【算数の解法暗記を最小限にするために】です。
皆さんは算数の問題を解けるようにしたいとき、どういったことを考えて勉強していますか?
「この問題は面積図を書いてCの濃度を求めて、それからこの濃度が同じになって…」
「これはAとBをまとめて一本の線分図を書いて、そこから合計を考えると、④+12になるから…」
このように一問ごとに解法を暗記するのはあまり得策ではありません。
つまり、論理を考えてパターン化(体系化)することが必要です。
そのためにはそれぞれの操作(式や図)の意味や理由を考えましょう。「なぜその式・図が出てきた(浮かんだ)のか」ということです。
例えば速さの問題「A君は20m/分、B君は30m/分、B君が20分遅れてQ地を出発したらP地点に同時に着いた。PとQの距離は?」という時、速さの比から時間の比を出すと思います。
なぜでしょうか。
「AとBの時間の差を利用したいので、時間に関する情報を集める必要があるから」です。
どの図を利用するか、といったことにも言えます。例えばつるかめ算の面積図は応用・発展問題になると様々な分野で唐突に出現します。この際、解説を読んで「あぁーつるかめ算か…」と納得するだけで終わらせずに、どうして/どのような時につるかめ算(面積図)が利用できるのかまで考えましょう。
そうすることで、この問題だけでなく、他の問題でも自然と使えるようになります。
最終的には、分野毎に「こういった問題の時は▽▽になっていてOOしたいからAの方法を使おう」、「こうなった時はAでは××が困るからBの方がいいかな」「この問題見たことないけど、Xが分かっているならCを試してみるか」などとある程度解答までの展望も鑑みた上で解法の取捨選択ができるとよいと思います。
とはいえ、そもそもの取っ掛かりが掴めない難しい問題もあります。その場合はあって困らない値(速さなら時間、速さ、距離、図形なら辺の長さや比など)を取り敢えず出してみる、書き出せる場合は書き出すというのが一つ大切になると思います。