こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

今回は胃についてです。胃は食べ物が口、食道を通過してたどりつくところで、風船のような感じで空腹時は縮んで、たくさん食べるとふくらみます。ちなみに胃の容量(大きさ)の個人差はほぼありません。太っている人とやせている人の差はほとんどないということです。ちょっとびっくりですね。

 

胃のはたらきはいくつかありますが、消化に関することとして、胃酸を分泌する(1日あたり1.5~2.5L)ということがあります。胃酸は粘液や塩酸などが成分です。一回の食事でおよそ500~700ml分泌されます。この塩酸は強い酸性で、胃液をビーカーに入れそこに鉄を入れると溶けてしまうくらいで、胃で食べ物の殺菌もしています。また、胃液に含まれる消化酵素のペプシンがタンパク質を分解します。ちなみにペプシコーラのペプシはペプシンが語源です。

 

ここで疑問が起きます。胃酸に含まれる塩酸は強い酸性で胃もタンパク質でできているのに、なぜ胃自身は溶けないのでしょうか。何か不思議な気がしますね。それは胃酸の成分である粘液が胃の粘膜の層をバリアのようにおおって守っているからなのです。ちなみにこの塩酸は体の中に元々存在していません。胃の壁から別々に分泌された水素イオンという物質と塩化物イオンという物質が胃の中で混ざって塩酸になります。

 

余談ですが、よく甘いものは別腹という人がいますね。こういう人は甘いものを目の前に置かれると脳の中で快楽物質が分泌され、そして食欲を増す物質が分泌され胃の運動が活発になり、胃の中の物を無理やり小腸に送り空間を作ります。これが別腹の正体と言われています。甘いものには勝てないわけです。