こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
みなさんは方位磁針のNがなぜ北を向くのか知っていますか。それは地球が大きな磁石のようになっていて北極がS極、南極がN極になっているのでNとSがひきつけあってNが北を向くのです。
では、どうして地球が磁石の力をもっているのでしょうか。地球の内部は中心部分から順に、内核、外核、マントル、地殻(ちかく)と呼ばれ、内核は鉄やニッケルという金属の固体、外核は鉄やニッケルという金属の液体になっていて、この液体の金属が地球の自転などによって流れて動いて電気が流れ、電磁石と同じ原理で磁力が発生すると考えられています(地球の磁力についてはまだわかっていないことがたくさんありますが、この説が最も受け入れられています)。これは自転車でこぐことによってライトが付くのと同じ仕組みです。
この磁石の力がはたらく向き(地磁気)は決まったものではなく、数万~数十万年ごとに逆転しています。一番新しいところでは約77万年前に地磁気の逆転が起きました。千葉県市原市にある地層は、一番新しい地磁気逆転の記録が世界で最もよく残っています。時代の名前には恐竜がいたジュラ紀や白亜紀などがありますが、約77万4千年前から12万9千年前までの期間にはまだ名前がなく、令和2年1月にこの時代を千葉の時代を意味する「チバニアン」と呼ばれることになりました。
地質時代の名前に日本の地名が使われるなんてビックリですね。