こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
中学受験を考えている小学生に送る国語のアドバイスです。

ペットボトルのお茶の側面に俳句が印刷されているものを見たことがありますか?飲料メーカーが毎年行なっている俳句コンクールで入賞した作品がいくつか印刷されています。去年の応募は200万句近くで、その9割以上が小・中・高校生の作品だそうです。

さて、俳句は五・七・五、短歌は五・七・五・七・七音が基本の長さということは知っていますね。奈良時代の万葉集におさめられている歌を総称して和歌といいますが、これは五音と七音が基調になっており、その長さによって「長歌」「短歌」「旋頭歌(せどうか)」「片歌(かたうた)」に分けることができます。

その中でも短歌は古今和歌集、新古今和歌集、そしてなにより百人一首として比較的聞いたことある!という人が多いでしょう。日本史や国語の知識として一生懸命覚えている人も多いと思いますが、中学生や高校生になると「古文」としてその内容を学んでいくことになります。

俳句の方は短歌に比べると歴史が浅く、現在の形の源流は松尾芭蕉で、命名したのは正岡子規です。余談ですが正岡子規といえば野球が大好きでバッター=打者、ランナー=走者、デッドボール=死球、フライ=飛球と命名し、野球殿堂入りまでしたほどです。
必ず季語を入れなくてはいけないというルールがこちらにはあります。これを頼りにその句の詠まれた季節をつかむことができます。季語は旧暦を基準に分類されるので、およそ現在の1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬、ということになります。旧暦なんて知らない皆さんの感覚だと、1月が春?と思うかもしれませんが、お正月のセールでは新春福袋なんていいますよね。

意外と身近な言葉の中にも旧暦の季節の分類が残っているものです。

(796字)