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前回は、物語文に苦手意識のある生徒さんには、文章を読んだ後にまとめを書く練習が効果的だというお話しをしました。
今回は、「物語で得点できない」という皆さんが、本文を読む際につまずきがちなポイントをお伝えします。

① 誰の発言なのか、誰の行動なのかが読み取れない

特に、主語が省略されている文章や、会話のみが続く文章では混乱しがちです。
このような場合、発言や行動の主体の特定が正確にできているかを確認するようにしましょう。お家の方に、「〇〇と言ったのは誰?」「誰が〇〇したの?」と質問してもらうのもおすすめです。

② 登場人物が置かれた状況を主観で判断してしまい、誤読している

このような場合、心情表現を読み取るためのポイントを理解できているかを確認しましょう。(行動と心情の結びつきを正確にとらえられているかなど)
行動と心情の結びつきは、パターン化されている場合が多いです。(例えば、「唇をかみしめる」→くやしい、「目をそらす」→気まずい、恥ずかしい、など)
テキストなどで学習するたびに、そのパターンを頭に入れていくようにしましょう。

③ 登場人物・気持ち・場面や時間の変化が読み取れない。

このような場合、読み終えた本文が真っ白で、何の印付けもできていない可能性が高いです。
気持ちの読み取りや場面や時間の変化など、基本的な内容を読み落とさないように、しっかりと印つけをしましょう。「線を引かなくても覚えているから」「読むのに時間がかかるから」と、嫌がる生徒さんもいますが、その効果は大きなものです。
そして、印つけの一番の意義は、問題を解くために必要な情報を決して読み落とさないようにする姿勢を作ることにあります。
だまされたと思って、ぜひ試してみてください。初めは時間がかかっても、そのうちに、スラスラと印がつくようになります。そして、その頃には、知らぬ間に物語文の得点が伸び始めていることでしょう。
例えば男の子なら、「女の子の気持ちが分かりにくい」であるとか、「登場人物間の関係がいつもつかめない」であるとか、その他にも、個々の弱点は様々あります。
自分がいつもどこでつまずくのか、テストや日常のテキスト・ノートから弱点を洗い出し、改善していくことが、国語の得点を伸ばすためには欠かせません
そもそも、「気持ち言葉自体や、その使い分けがよくわからない」という生徒さんは、まずプラスかマイナスで気持ちを考えましょう。
最初は「うれしい」「悲しい」といった簡単な気持ち言葉でもかまいません。どんどん書くことにトライして、記述を楽しんでいきましょう!
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