何をすべきか、が明確になる個別指導
個別指導の特徴は「生徒一人ひとりに合わせた授業」ができることです。
GnoLinkが実践している「生徒一人ひとりに合わせた授業」の一端をここで紹介します。
【生徒へのアプローチの5段階】
① 生徒の質問や誤答はなぜ生じたのかを考える
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② その原因に対して仮説をいくつか立てる
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③ 生徒に質問をして仮説の正しさを確かめる
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④ その生徒にとって分かりやすく丁寧な解説をする
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⑤ 定着を図る(家庭学習の指示と徹底したチェック)
上記の①~⑤を貫いているのは、
「自分の目の前にいる生徒がなぜ間違えたのか、なぜわからないのかを明らかにして、それを解決する」
という方針です。
同じ問題に対して同じ間違いをした生徒がいたとしても、その間違いに至った原因は一人ひとり異なります。
例えば「英語」では、単語の意味を間違って覚えているという基本的な部分に問題がある場合や、英文法について根本的に誤った理解をしている場合、そして時には英語ではなくて日本語に問題が発見されることもあります。また、勉強の仕方自体に問題があったと判明することもあります。
生徒との対話の中で、生徒の感じている「わからない」に耳を傾け、生徒が抱えている固有の問題を発見し、そこから抜本的な解決を図る。
これがGnoLinkの考える、「生徒一人ひとりに合わせた授業」です。
それでは、教科ごとにGnoLinkが実践している生徒一人ひとりに合わせた授業をのぞいてみましょう!
GnoLinkが実践する「生徒一人ひとりに合わせた授業」~英語編~
GnoLinkの個別指導は、一方的に先生が生徒に知識や考え方を伝える指導とは一線を画しています。その実例を実際の英語の授業の様子から紹介します。
■次の英文を日本語に訳しなさい。(長文問題の中の一文です)
If you are very good at understanding people, you may be “people smart.” This means that you enjoy making friends or work well in different kinds of social groups.
(東京書籍 PROMINENCE English Communication Iより)
この問題の第一文を生徒(中3)がこのようにに訳しました。
『あなたが理解するのが得意な人なら、あなたは“ピーポースマート”かもしれません。』
この訳を見てGnolinkの講師は、以下2つの仮説を立てます。
- 仮説①:どうやらこの生徒は「very good at understandingなpeople」という修飾関係があると考えているようだ。
- 仮説②:したがって動名詞の作り方について解説をする必要がありそうだ。
この2つはあくまで仮説なので、これが正しいかどうかを検証する必要があります。そこで生徒に次の発問をします。
講師:「この『得意な人』の『人』というのは“people”を訳したの?」
生徒:「はい」
仮説①は正しそうです。
次にこの生徒は動名詞の作り方がわかっていないのではないかという仮説②を確かめます。
講師:「動名詞を使って『理解すること』と英語で表現するとどうなりますか」
生徒:「understanding」
講師:「『人を理解すること』って英語でなんていいますか」
生徒:「うーん」(答えられない様子)
このように、動名詞の作り方がわからないようだという仮説②も正しそうです。おそらくこの生徒は動名詞の形は~ing形であると習った時に、~ing形の部分だけが動名詞だと理解したのでしょう。
従ってこの後、講師は生徒に動名詞の作り方がわかっていないようだと指摘し、続いて understand people「人を理解する」からunderstanding people「人を理解すること」と動名詞を作る方法を説明した後で、具体的に様々な動名詞についてその作り方を確認しました。たとえば、become a doctor「医者になる」からbecoming a doctor「医者になること」、leave the door open「ドアを開けっ放しにする」からleaving the door open「ドアを開けっ放しにすること」を作る練習をし、それに類する課題を渡しました。