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今回は「北里大学医学部 化学」の対策についてです。
最近の出題傾向について
まず、理科について、問題形式はマーク式、2科目で100分、200点となっています。さらに、化学については、大問は5つの構成で、ここ3年間の総設問数は24問です。また、他の医学部と比べると、量は標準、難易度はやや易〜やや難の出題です。
理論、無機、有機分野が満遍なく出題されており、特に、第1問は全分野を含む小問集合になっています。第2問以降は分野別の設問で、理論・無機・有機の中から一つのテーマについて、一つの大問で問われます。特に、無機分野が独立した問題として出題されています。理論と有機分野の出題が多い私立の医学部の中では、少し珍しい傾向です。
対策について
まず、小問集合について、この部分は比較的易しい出題が多い為、8割は取れるようにしましょう。
具体的には、共通テスト対策問題集やセンター試験の過去問を解き、一つ一つの問題を解くために必要な知識と解法をインプット、定着させることで、攻略可能です。解答と解説を読む際に、教科書などの体系的に知識をまとめている書籍を読み込んでおくと、頭野中が整理されやすくなります。ですので、問題演習の際に、解説を読み、その部分に該当する教科書の記述を探し、一つ一つ丁寧に対応させていくことで効率的に実力をあげることができます。
次に、よく出題される無機化学について、2つの学習法があります。
1つ目は、表やまとめを丸暗記する方法です。具体的には、各気体の性質と製法、陽イオンの沈殿、陰イオンの沈殿、陽イオンの系統分離、陰イオンの系統分離など以上のような項目を表などにまとめて、それを丸々覚えてしまう方法です。無機分野は覚えているかいないかが、解答の決め手となるため、この方法で一気に点数を伸ばすことが可能です。
2つ目は、テーマ別に問題集を解き込む方法です。この方法は、暗記が苦手な生徒に向いています。例えば、今日は「S(硫黄)」についての問題演習をするとテーマを決め、手持ちの全ての問題集の「S」を含む問題を徹底的に解いていくといった方法です。この際に、硫酸、硫化水素、接触法、硫化物の沈殿などを連続で解くことで、「S」に関連する物質や製造法を関連付けながら理解し、頭に入れていくことができます。この際にも、教科書などで知識を整理していくとより効果的になります。