こんにちは。個別指導グノリンクの「リンクペディア 3分コラム」を読んでくれてありがとうございます。

グノリンクには東京大学を目指す生徒が多く通塾しています。東京大学合格に向けて、私たちの経験をもとに色々な角度からアドバイスできればと思います。

さて、東京大学に入るとどのような良いことがあるでしょうか。今回は東大に入るメリットの中でも教育上のメリットを一つご紹介します。それは新入生全員が受けることになっている「初年次ゼミナール」です。

これは20人程度の生徒で構成されるクラスを単位としたゼミ形式の講義です。簡単に言えば、学術的な能力を体験的に学ぶことができます。文系の学生であれば、例えば以下のことを実践します。

  1. 担当教授から専門的な内容の導入講義を受ける
  2. 自分で研究テーマを決める(自分の関心があることをテーマにしてよい)
  3. それについて先行研究を検索・調査する(検索方法も教えてもらえる)
  4. その結果をまとめて、クラスを前にして発表し、質問や批判をもらう。
  5. 質問や批判を元に、さらに調査を行って、小論文を作成する。

以上は一つの例ですが、要するに、文系の研究に必要なことを一通り行うことになります。理系でも同じ方針で科学研究の基礎力をつけるための実践学習が行われます。文系との違いは、グループによる協同に重きが置かれている点だと思われます。

参照:東京大学初年次ゼミナール(外部サイトに飛びます)

大学までと大学以降で異なる点として、「高校までは答えがすでに用意してあることを学べばよかったが、大学以降は答えがない問いについて自分で考えないといけない」とよく言われます。東大の初年次ゼミナールはまさにそのような大学の特徴を体験できる機会となるでしょう。実際に、自分で研究テーマを決める時に何をテーマとすればよいのかと戸惑う学生もいるようです。

ただ教わるのではなく、自ら問いを発し、それに対する答えを探究していく姿勢を養わせる制度が新入生全員のために整っているのは東大だけなのではないでしょうか。そして、これによって養われたスキルはどのような職業に将来つくとしても役立てられるスキルになるでしょう。