こんにちは。個別指導グノリンクの 『リンクペディア 3分コラム』を読んでくれてありがとうございます。

この記事ではグノリンク の英語授業で見えてきた英語の勉強法に関する間違いをご紹介します。それが発見されたグノリンク での対話の様子を例示しつつ、最後にはグノリンク の授業の特徴についても簡単にご説明します。

対話の状況

生徒:中学生。仮に佐藤という名前とする。毎週の宿題として例文の暗唱に取り組み始めた。

毎回グノリンクの授業冒頭で暗唱ができているかどうかを確かめるテストをしている。この日の授業ではテストが満点の出来であった。

グノリンク の授業紹介

この質問を受けて、講師は生徒と以下のようなやりとりをします(このやりとりは、実際にグノリンク で行われている授業を念頭において創作されたものです)。

講師  よし、満点ですね。そういえば最近早めに校舎に来て、自習していたみたいですけど、何を勉強していたんですか。
生徒  この暗唱の勉強をやってました。
講師  そうだったのね。あれ、もしかして暗唱の勉強は、授業前の時間だけでやりましたか。
生徒  そうです。
講師  全然家ではやってない?
生徒  はい。
講師  そうか。暗唱の宿題を出す時に、目的をちゃんと言ってなかったかな。佐藤くんは、英語で文を書く時に、例文を一つ覚えていれば、それの真似をして書くことができるという強みを持っていました。それは授業で確認しましたよね。
生徒  はい。
講師 いつだったっけ、この話したの。
生徒  多分、二つ前の授業くらいだと思います。
講師  それくらいだったか。それで、私は、佐藤くんの強みを考えた場合に、代表的な例文を覚えてしまえば、ライティングの問題はだいたいクリアできるだろうと考えたのです。暗唱をやってもらおうと思ったのはそれが理由です。
生徒  うん。それも何か言ってた気がする。
講師  え、言ってた?ごめん。だとすると、直前だけで勉強するのはあまりよくない気がしませんか?
生徒  すぐ忘れるからですか?短期記憶みたいな。
講師  そうそう。覚えた例文は、ある程度頭の中に残しておいてもらいたいんだよね。後々ライティングの問題で使えるように。
生徒  はい。
講師  授業の直前に勉強していたということは、もしかしたら暗唱がグノリンク のテストのために行う勉強になっちゃっていた可能性がある。それはもったいないよ。大学受験という大きな目標のために今頑張っているんだから。
生徒  …
講師  … あれ、何か思うことがありますか。
生徒  いや、テストのための勉強っていうのもあるんじゃない?だったら何のためにテストを毎回しているんだっていう話になる。
講師  何のためにテスト。確かに。うん…なんだかそんな気もしてきました。あれ、大学受験に向けて英語の力を上げるために今勉強しているというのには納得できる?
生徒  それはできます。
講師  ああ、よかった。では先ほどの言い方がよくなかったですね。暗唱の勉強をしてもらっているのは、毎週行うテストのためという意味もあるけど、それだけじゃなくて、長い目で見た場合の英語力をつけるためである。これで納得?
生徒  うん。
講師  だから、今週は違うやり方にしましょう。例えば、明後日に一度覚えてもらって、授業の前日にもう一度覚え直す、というようなスケジュールで勉強してもらいたいかな。その上でだったら、授業前の自習で暗唱の勉強してもらって全然問題ない。

ポイントのまとめ

ただ、先生から言われたことを行うのではなく、なぜそれを行うのかについても先生に確認しよう。

● それを踏まえた上で、どのように勉強すべきかについても考えてみよう。

グノリンク の授業の特徴

上の授業で行われていたことをまとめますと、
1. 生徒の勉強方法やスケジュールについて確認する。
2. それが理想的でなかった場合に、なぜ生徒が良い方法で勉強できていなかったかを検討する。上にあげた例では、今何のために勉強しているのか、という勉強自体の意味づけについて、生徒と講師の間で相違があったことが原因であった。
3. 生徒が理想的な勉強をできるように、対話を行う。上の例では、講師が一方的に勉強の意味づけをしてしまったので、生徒が多少反発した。対話の中で互いに納得できる意味づけを見つけることが出来ている。

このようにグノリンク は、勉強方法やスケジュールについてもケアをしています。
加えて、そもそもなぜ勉強をするのか、なぜある内容の課題を行う必要があるのかという点についても、必要に応じて生徒と話し合っています。