こんにちは。リンクぺディアの3分コラムを読んでくださってありがとうございます。
今回は、TEAPと英検の比較記事の第3弾、ライティング編です。
英検では、与えられたトピックについて自分の意見とその理由を書くという形式が1題だけですが、TEAPでは、試験時間70分で以下の2つの英文を書かなければなりません。
Task A 課題文の要約
約300語弱の英文を、70語程度で要約します。約20分で書くのを目安にし、以下のポイントに注意してみてください。
1. 主題と対比されている内容2つは必ず書く
課題文は、基本的に4つの段落から構成されており、「主題→対比の内容①→対比の内容②→結論」という、ほぼ1パターンの構成です。
「何についての文章であるか」という主題と、対比構造になっている内容は欠かせません。結論部分は内容によって判断が必要です。
2. 書く前に日本語でメモ
読んですぐに書き始めると、結局何が言いたいのか分からない英文になりがちです。読んだ後、各段落について日本語で軽くメモをとり、内容に問題がないかを確認しましょう。
3. できるだけ言い換える
本文で使用されている表現は、限度はありますが、言い換えて別の表現を使用するようにしましょう。
Task B エッセイ
2つの図表と2つの英文を読み、それらの論点と自分の意見を200語程度でまとめたエッセイを書きます。
出題形式は違いますが、英検と同じように守るべき構成があります。基本的は、以下のような4段落構成で書いていきます。
1. 2つの図表の特徴を示しながら、主題や状況を述べる。
2. 記事(1つめの英文)の要約をする。
3. 記事と関連させながら、手紙(2つめの英文)の要約をする。
4. 本文中に示されている解決策や提案の中から、最も効果的だと思うものを自分の意見として述べる。
ポイントとしては、以下の2点が挙げられます。
● 図表の説明の表現を知っておく
例えば、「留学する生徒が増えている」というときに increase という語を思い浮かべると思いますが、”The students who study abroad are increasing.” ということはできず、”The number of students who study abroad is increasing.” と表現します。
こういった表現の例は、実際に書く練習をしながら、身につけていくと良いでしょう。
● 言い換えに慣れておく
ライティングの評価基準に「適切な同義語や言い換え表現を用いている」とあります。単語などを言い換えるだけでもOKですが、より高得点を狙うには、文の形ごと変えてみましょう。主語や動詞を変えてみたり、能動態から受動態にしてみたり、といったことが挙げられます。
次回でTEAP編は最後です。スピーキングを取り上げます。