こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

算数の特殊算のポイントシリーズ、今回のテーマは【つるかめ算~応用編~】です。

前回の基本編は読んでもらえましたか?応用編ではつるかめ算と速さの問題に視点を当ててみましょう。

問1リンクくんは家から580m離れた公園に行きました。初めは分速70mで出発しましたが、途中からは分速40mに変えて、家を出てから10分後に公園に到着しました。リンクくんが速さを変えたのは出発から何分後ですか。」

基本編のクッキーのように目で見て分かりやすいものではないのですが、これも「もし全部が〇〇だったら?」の考え方で解くことができます。

もしも10分間全部が分速70mだったら? 70(m/分)×10(分)=700(m) 進んでいたはずです。…①

ですが実際に進んだのは580mなので、 700(m)―580(m)=120(m) 短かったことになります。…②  

分速を70mから40mに変えると、70(m/分)―40m(m/分)=30(m/分) なので、1分で進む距離が30m短くなりますね。…③

分速40mで進んでいた時間は 120(m)÷30(m/分)=4(分) ということになります。…④

問1では「リンクくんが速さを変えたのは出発から何分後ですか」と聞かれているので、分速70mで歩いていた時間を求めましょう。10−4=6(分) が答えとなります。…⑤

このように「途中で速さを変えました」という問題でもよく使われるつるかめ算ですが、問1と同じ考え方で問2も解くことができます。

問2「上のグラフは、リンクくんが家から580m離れた公園に行ったときの様子を表したものです。初めは分速70mで出発しましたが、途中で郵便局に3分寄り、郵便局を出てからは分速40mで歩きました。郵便局は家から何mのところにありますか」

途中で3分郵便局に寄っていることに注意してくださいね。歩いた時間を10分と考えると、これは問1と同じ内容になっています。

郵便局までの速さは分速70mなので、問1の答え6分を使うと70(分)×6(分)=420(m) が答えです。

グラフ(ダイヤグラム)になるとわからなくなってしまうという人も多いですが、このように繋げてみていくとだんだん見慣れた問題に近づいてきますね。

次回算数、【つるかめ算~発展編~】では、つるかめ算の見分け方について考えていきましょう。

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