こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

今回のコラムは、ちょっと不思議な「0のわり算」についてのお話です。
0のわり算と言っても二種類ありますね。
A:0「で」わる→ ●÷0
B:0「を」わる→ 0÷●

今回はまずAのわり算について考えてみましょう。

ところで、わり算という考え方は下の2つの問題で表すことが出来ます。

「アメが20個あります。4人に同じ数ずつ配るとひとり何個もらえるでしょうか?」
(全体をいくつかに分けた時の、ひとつぶんの分量を求める)
→20÷4=5(個)
「アメが20個あります。1人5個ずつ配ると何人に配れるでしょうか?」
(全体を同じ量ずつ分けた時に、いくつに分けられるのかを求める)
→20÷5=4(人)

このコラムを読んでいるみなさんは①②の計算はきっとスムーズに出来たはずです。
では、どのように計算しましたか?
・・・頭の中で、かけ算の九九がパッと浮かんだからではないでしょうか?
5×4は20、いつの間にかすっかり身についてしまっていますよね。
この、わり算はかけ算を逆にしたものという考え方が数字について考えるときにとても大切なのです。

では、もう一度「0のわり算」のお話に戻りましょう。
Aの●÷0を先程の①②の問題と同じ形にしてみます。
1「アメが20個あります。0人に同じ数ずつ配るとひとり何個もらえるでしょうか?」
2「アメが20個あります。1人0個ずつ配ると何人に配れるでしょうか?」
おや?変な文章ですね。うまくイメージができません。
それでは先程のわり算はかけ算を逆にしたもの、という考え方を思い出してみましょう。
20÷0=□
この式を逆算の式にすると、
□×0=20
ということになります。
この□に当てはまる数字、0をかけ算して20になるものは・・・ありませんね!
そう、実は●÷0は答えがないのです!「答えがない」というのが答えになります。

次回の算数のコラムではBの0÷●について考えてみましょう!

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