こんにちは!個別指導グノリンクの『リンクペディア小学生コラム』を読んでくれてありがとう。
1月入試の結果も出てきている中で、学校によっては既に合格最低点や平均点を発表しているところも多くあります。
その結果を見ると、前年度入試と教科ごとの平均点が大きく変わっている学校が目につきました。
今年度、ここまで見た中で最も変化が大きかったのが、千葉県の市川中学の第1回入試です。実際に受験したという人もいるかもしれませんが、昨年度の算数は全体平均点が51.7点でしたが、今年度の算数は全体平均が32.9点と20点近くも下がる結果となってしまいました。
実際に今年度の市川中学の入試問題を見てみると、出題単元としては前年度と似たような問題であったにも関わらず、質・量共に前回よりも大きく難化していました。受験した皆さんとしては解いていて「あれ、これまでの過去問みたいにすんなりと解けないぞ…」という感想を持ったのではないでしょうか。
ところが、発表された合格点を見てみると、女子の方が少しだけ高くなり、昨年度と大きな違いはありませんでした。受験者・合格者共に昨年より1割ほど減少しましたが、算数以外の3教科の平均点が上昇した影響です。
市川中の場合、各教科100点満点なので、教科ごとの配点が異なる学校よりも理科・社会の重要性が上がります。おそらくこの入試では、算数の試験が終わった後に気持ちを切り替え、理科と社会に全力で取り組めた人の方が結果を残せたでしょう。
このように、入試本番では自分がうまく行かなかったと思った教科があった場合でも、気持ちを切り替えて次の教科に臨むことがとても重要です。終わった教科のことが心配になると思いますが、入試は各教科の合計点で決まります。それぞれの教科に全力を尽くしましょう。
4年生や5年生の皆さんも、今後の模試や過去問で似たような経験をすることがあると思います。その時に、入試本番だったらどんな気持ちで受けるかを意識しながら模試に臨んでみてください。
いよいよ入試本番。皆さんの合格をお祈りいたします。


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