こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
今年の5月10日ごろから数日間、オーロラが普段は見られない場所多数で見られました。オーロラというと北極圏や南極圏でしか見られないものという印象が強いですね。ではなぜ今回見ることができたのでしょうか。
その前にまずオーロラはなぜあのように輝いて見えるのか説明しましょう。
1.太陽から電気を帯びたつぶ(プラズマ)が飛んできます。
2.これが地球のS極(北極)やN極(南極)に引き寄せられます。
3.このプラズマが空気の粒に当たって発光します。(この現象は蛍光灯の仕組みと同じです)
という仕組みです。ですので通常は北極や南極の近くでしか見られません。
ちなみにプラズマについてですが、今まで物体というのは固体、液体、気体分けられると習いましたが、実はこれ以外に4つ目の状態があります。これがプラズマです。物質は細かくしていくと分子から原子になり、そこに熱などを加えると+のものとーの物に分かれた不安定な状態になります。この不安定な原子の状態をプラズマといいます。雷もプラズマです。
これが今回、太陽が大爆発(これを太陽フレアといいます)を起こして電気の粒が大量に届いたため極地だけでなく世界各地にプラズマが広がり、オーロラが見られたというわけです。この太陽の大爆発は11年に一度起きている現象ですが、今回の爆発は規模が大きい上に回数も多いのが特徴です。
この太陽フレアによってきれいなオーロラが見られるだけならばよいのですが、人工衛星や高精度のGPSの位置情報に影響が出るかもしれません。また国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士が被ばくする恐れもあります。
まさに”美しいものにはとげがある”ですね。
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