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2024年の5月に世界各地でオーロラが観測されましたが、このオーロラは地球だけではなく、木星でも見ることができ、明るさは地球で見るオーロラの1000倍と言われています。

 

地球で起きるオーロラは太陽から電気を帯びた粒(プラズマ)が酸素やちっ素にぶつかって起きる発光現象です。木星でのオーロラの発生原因は今までよくわかっていなかったのですが、最近になってわかってきました。地球とは仕組みがちょっとばかりちがうようです。

 

地球には衛星が1個(月)しかありませんが、木星には衛星がなんと90個以上もあります。その中でもガリレオ衛星という4つの大きな衛星があります。木星を公転している内側から順にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストといいます。このうち最も内側を公転しているイオという衛星が木星のオーロラに関係しています。

 

イオでは木星の強力な重力の影響で激しい火山活動が起きています。イオの表面は黄色く見えますが、これは火山活動によって噴出した硫黄(いおう)がイオの表面をおおっているからなのです。この火山活動で噴出した溶岩が宇宙空間でプラズマ化して、木星の強力な磁力に引き寄せられガスと反応して発光し、オーロラとなっていると考えられています。

 

ちなみにガリレオ衛星の一つであるエウロパには分厚い氷の下に海があると考えられていて、イオと同じように火山活動によって地下深くで熱水がわいていれば生命体がいるかもしれないと考えられています。今月(2024年10月)にNASAがエウロパクリッパーというエウロパの探査機を打ち上げる予定です。早く調査結果が知りたいところです。何だかワクワクしますね。