こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

今回は種無しブドウについてのお話をします。

 

最近食べるブドウは種無しブドウが多くなってきていますが、あの種はどうやってつかないようにしているのでしょうか。

そもそも食用になるような果実というのは、植物の立場では地面に落ちたあと種子の栄養になるために種子の周りに養分をためるのであって、受粉して種子ができるようになってから果実の部分ができるのではないでしょうか?

 

それを植物ホルモンによって情報の伝達にちょっと違う情報を伝えて種子の付き方などに誘導を行っています

 

受粉前のブドウに「ジベレリン」という成長ホルモンで「受粉がされましたよ~」と間違った情報をブドウに伝えて実を作らせるという化学的・生物学的な「だまし」をしています。

 

今年(2023年)はかなりの記録的猛暑で真夏日が90日もあったそうです。1年の約1/4が真夏日というとんでもない年でした。そのためジベレリンによる種無し処理を行うタイミングが例年とズレてしまい種があるものがチラホラと見られます。これは異常気象によるものなので「仕方ないなぁ」と思って多目に見てあげてください。

 

中学受験には植物ホルモンとして他にも「オーキシン」「エチレン」などが出題されたことがあります。

 

なお、世界のブドウの半分近くがワインへの加工用ですが日本では9割以上が生食用となっています。