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梅雨のこの時期に咲く花といえば紫陽花(アジサイ)ですね。紫陽花の花びらのように見えるのは実はがく(がく片)ということは知っていましたか。花(おしべ、めしべ、花びら)は中心のぶつぶつしたものがそれです。一見すると花には見えません。では、なぜがくが花びらのように目立つようになったかというと、おそらく本来の花は目立たないので花粉を運んでもらう虫を呼ぶためにがくがその代わりをしていると考えられています。

 

また、紫陽花の花びら(がく)の色には青や紫、ピンクなどがあります。この花びら(がく)の色はアントシアニンという色素と土に含まれるアルミニウムの化学変化によって決まります。元々の花の色はアントシアニンの元々の色のピンクです。土が酸性であると土に含まれるアルミニウムが溶けやすくなってアントシアニンと結びついて花びらは青色になります。一方、土がアルカリ性であると土に含まれるアルミニウムが溶けにくく、花の色はピンクになります。

紫色はその中間の色となります。今年青い紫陽花のとき、翌年ピンクにしたければ、卵の殻を洗って乾燥させて粉々に砕いたものを土に混ぜます。卵の殻に含まれる炭酸カルシウムの影響で土が弱アルカリ性になり翌年の花の色はピンクになるでしょう。

 

花の色を自分で操作できるのはおもしろいですね。

 

紫陽花で有名なのはいくつかありますが、鎌倉にある長谷寺や明月院がおすすめですね。開花時期は5月下旬ぐらいから7月上旬あたりです。見ごろは6月ですね。ピーク時は大変込み合うとは思いますが、一度ご覧になってはいかがでしょうか?