こんにちは!個別グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。今日は【記述のコツ】についてです。

記述問題に取りかかる際、本文を読まずに自分の記憶から答えを引き出してしまう人はいないでしょうか?

実はこれ、絶対にやってはいけない方法です。うろ覚えのまま、それっぽく仕上げても、それは「自分の感想を書き並べた」だけのこと。自分の頭の中から引き出そうとすればするほど、設問の意味する所から外れ、正解が遠のいていきます。

答えのヒントは「文中に必ずあり」です。キーワードを使えていないならば、とどのつまりは読解が出来ていないと言えるかも知れません。

さて、ここで質問です。文章のキーワードとはどういう言葉でしょうか?

端的に話すと、何度も出てくる言葉や「」で強調され、かつ反復して出てくる言葉のことであり、「つまり…」、「要するに…」、「まとめると…」の後にある筆者の主張が述べられている部分のことです。

筆者の伝えたい事を、どれくらい理解できているのかが問われているのですから、本文の言葉を使って組み立てたり、あるいは、わかりやすく言い換えたりして、必ず自分の書いた文章を見直して欲しいのです。

「主人公がうなだれたとありますが、主人公の気持ちがどのように変化したのか、わかりやすく説明しなさい」とあれば、経緯が分かるように順序立てて説明しなければなりません。その文章は誰が読んでも伝わる内容かどうか、客観的な視点の再確認が必須です。

記述は、自分しか読まない「日記」ではなく、強いて言うならクラス内の「発表」、あるいは採点者に向けての「手紙」にあたるものです。相手に伝わるように書くことが求められていると、ぜひ心に留めておきましょう。