こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。今回は【記述問題の自己採点法】です。

 11月になると、過去問演習を進めているころだと思います。普段のテストと違って問題形式や時間はもちろん異なりますが、採点官が自分自身であることもまた注意すべきポイントになります。
 算数の記述問題、答えが合っていたから式も〇にしていませんか?
 国語の記述問題、解答例を読んで何となく方向性はあっているから△と書き、配点の半分程度を得点としていませんか?
 このように曖昧にやってしまうと当然平均点との比較や復習、反省も正しく行えなくなるので、採点をするというのは実は重要な作業なのです。
 ここでは算数と国語の記述問題の採点法を紹介したいと思います。

 まずは算数の記述問題について。
中学受験では使った式、図表を省略せず、問題中の値を使って書けばまず認められます。
そのため、採点時はどこから出てきたのか分からない数や式がないことを確認しましょう。
なお、不安な場合は「12×6÷2=36…三角形ABCの面積」や、「三角形AとBは相似」など軽く説明を入れると良いです。

国語の記述問題はそうはいきません。
点数をつける前にまず解答例文を要素分けしましょう。国語の記述は問題ごとに解答に入れて欲しい内容(要素)が大まかに決められています。例えば、心情記述であれば出来事と心情の最低二つは含まれる必要があります。こういった要素を解答例から洗い出すのが要素分けです。大抵25字にひとつは要素が含まれるので、100字記述であれば4~5個は含まれることになります。
そして、要素毎に点数を決めます。ある100字記述の配点が12点だった場合、要素1つにつき2~3点になります。内容の重要度によって傾斜がつけられることも多いです。
最後に、自分の解答にそれらの要素がどの程度入っているか、線を引きながら確認し、先ほど決めた点数に応じて採点します。
こうすると、どの内容が欠けていたかが明確になるため、復習も効率的にできます。

 以上を参考に、是非自分の採点作業を見直してみてください。