こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう!

 

最近よく聞く言葉に「やばい」という言葉がありますね。

今回のオリンピック競技のスケートボードの演技の解説でも、プロスケートボーダーの瀬尻稜さんがゆるーい感じで「やべー!」を連発していて、お茶の間で観ている感じ、そしてわかりやすく愛着を感じる表現だと人気でした。

 

さて、この「やばい」という言葉。

危険や悪い事が起こりそうな形勢だ。

法に触れたり危険であったりして、具合の悪いこと。

あぶないこと。

 

という意味を持つ形容詞です。

要するにネガティブな意味を持ち、江戸時代から使われている言葉です。

 

ところが先ほどのスケートボードの解説で、「やべー!」と言っている時は決してネガティブな意味ではありません。

それは何の説明がなくとも私たちに伝わってきます。

ここでの「やべー!」は紛れもなく称賛であり感動であり、その演技の素晴らしさを高く評価するための表現なのです。

 

それでは「やばい」という言葉の変遷について考えてみましょう。

 

正確な時期はわかりませんが、「やばい」という言葉の意味が本来の意味から少しずつ乖離して、新しい意味を産み出しています。

バブル崩壊後にもう一つの意味が登場したといわれています。

こちらはポジティブな意味として使われていて、

例えば

「楽しい」「すごい」「可愛い」「美味しい」というプラスの表現として若い人を中心に使われています。

正に先ほどのスケートボードの解説のように、心からの感動や誉め言葉として普段から使われているのです。

 

勿論、本来の意味の通り使うこともあるのですから、まさに二刀流ですね。

 

それではどちらの意味で使われているか分からなくならない?

そこは日本人が得意な「場を読む」「空気をよむ」「話の流れを汲む」でしょうか。

女子高生が「やばーい!!」と言っているシーンを見かけたら、その視線の先にあるものを見て、予想してみてくださいね。