こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
算数の特殊算のポイントシリーズは今回で一旦おしまいになります。
今回のテーマは【消去算】です。
消去算、というとその名の通り「消し去る」解き方をする問題ですが、
今回はその中でも「そろえて消す」問題を考えてみましょう。
問1
オレンジ3個とりんご1個を買うと、代金は400円です。
オレンジ2個とりんご3個を買うと、代金は430円です。
オレンジとりんごはそれぞれ何円でしょうか。
りんごの数がそろうと、オレンジの差の数 9-2=7(個) が 1200−430=770(円)と分かります。
なので、オレンジが110円、りんごは70円です。
ここまでは分かるよ、という人に向けた応用編が下の問2です。
消去算以外の解法もあるのですが、今回は消去算で解いてみましょう!
問2
食塩水A300gと食塩水B100gを混ぜると10%の食塩水になります。
食塩水A200gと食塩水B300gを混ぜると8.6%の食塩水になります。
食塩水Aと食塩水Bはそれぞれ何%の食塩水でしょうか。
A300g+B100g⇒10%
A200g+B300g⇒8.6%
これも上の式を3倍してA900g+B300g⇒30%に…?
ちがいますよね、食塩水の量を3倍にしたとしても濃さは3倍にはなりません。
塩の量に注目して考えてみましょう。
A300g+B100g⇒10% …食塩水の量は400gになったので塩の重さは40g
A200g+B300g⇒8.6% …食塩水の量は500gになったので塩の重さは43g
このように式を作ると、差の食塩水A700gの中に食塩が77g入っていることがわかります。
答えは食塩水A11%、食塩水Bが7%です。
「特殊算」というと塾で4年生ぐらいから習い始めることが多いですが、
その解法は6年生になってからや受験でも使うことができます。
考え方は中学まで使えるものもありますよ。
文章題は難しい、とあきらめずに基本からじっくり考えてみてください!
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