こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
今回のコラムは小学生に送る国語の豆知識です。
都会の住宅事情は昔とは随分変わってきました。
典型的な日本家屋は、部屋の広さを和室に敷いてある畳の枚数で表しており、六畳一間というと畳が六枚で一つの部屋という意味です。入口はドアではなく引き戸。部屋は障子や襖で仕切られます。
軒(のき)や庇(ひさし)とはおうちのどこの部分のことかわかりますか?窓や出入り口の上についていて、日よけや雨よけになっているものです。「軒を貸して母屋(おもや)を取られる」ということわざがあるので聞いたことがあるかもしれませんね。一部を貸したために全部を取られる、恩を仇で返されると言う意味です。
縁側と呼ばれる部屋の外側から庭につながる廊下はお茶を飲んだり日向ぼっこをしたり、憩いの空間でもあります。密封された空間ではないので解放感があり、物語の中でも悩みや本音を吐露(とろ)する場面にピッタリ。
和室の床の間に掛け軸がかけられ、生け花が飾られます。お正月の鏡餅もここに飾られます。ちなみに鏡開きは飾られたお餅をおろして細かくして食べることです。
昔話に出てくる家屋は同じ和室でもまた少し雰囲気が違いますね。「三枚のお札」というお話、読んだことがあるでしょう。小僧さんが夜中に障子の穴から覗いてみたらお婆さん(本当はやまんば)が囲炉裏端で包丁を研いでいましたね。逃げ出すために厠へ行きたいと言ったら縄でくくって外へ出してもらえました。農村では戦後まで、母屋とは別に、独立して厠が建てられるのが一般的で一度外へ出ないとトイレに行けなかったのです。現代の構造の家だったら小僧さんは逃げられませんでしたね。怖い怖い。
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