こんにちは。個別指導グノリンクの 『リンクペディア 3分コラム』を読んでくれてありがとうございます。

この記事では英文解釈に関して生徒と講師の間で行われるやりとりをご紹介します。グノリンクの実際の授業で行われたものを念頭に創作した事例です。最後にグノリンク の授業方法について簡潔にまとめます。

対話の状況

生徒に、①ある問題集のある範囲の問題を解くこと、②その範囲に書いてある事項を暗記してくること、の2つを宿題として出した。しかし、生徒は①をこなすことができたが、②はほとんどできなかった。

グノリンク の授業紹介

この状況を受けて、講師は生徒と以下のようなやりとりをします。

講師 あまり覚えられていないですね。何があったんですか。
生徒 うーん、やる気がでないというか。
講師 やる気。もうちょっと詳しく聞かせてもらってもいいですか。
生徒 えー、なんか、覚えないといけないなとは思ったんですよ。でも、たくさん表が載っていて。この表全部は覚えられないなーって思って。
講師 ほうほう。
生徒 あれもやらなきゃ、これもやらなきゃって思うと、あぁーって。
講師 なるほど。暗記は全くやらなかったんですか、それとも少しはやってみた?
生徒 はい。
講師 どうやって暗記しようとしましたか。
生徒 えっと、それもわかんなくてー。どうやって暗記すればいいかわかんなかったんですよね。結局眺めただけ、と言うか。
講師 ううん。話を聞いていると、君は完璧主義っぽいところがあるのかな。なんか、100%こなせると確信できるものを失敗しない方法でやりたい、みたいなところがありそう。どう?
生徒 うーん。
講師 あてはまらない? 受験業界ではよく「完璧主義はいけない」と言われるんですけどね。でも私もちょっと違う気がするんだよな。少しとはいえ勉強してきているし。
生徒 はい。どっちかっていうと、自分ができる限りのことはやらなきゃと思うんですけど、それがどんどん広がっていっちゃうっていう感じで。完璧までは目指していない。
講師 そうだね。パーフェクトというかベストを目指したいけど、それができないという感じ。
生徒 そうそう。そうです。
講師 ということは、おそらく、ベストの設定が少し間違っているのかもしれない。
生徒 どういうことですか。
講師 たぶん今、理想の状態として、きれいにこなせる状態を想定しているかもしれないんだけど、まだその段階にはない。今は、自分がどうやったらうまく暗記ができるのかを泥臭く試行錯誤する段階なんだと思います。
生徒 あぁ、なるほど。
講師 そうそう。だから、今からいくつか暗記のコツを紹介しますので、それを元にして自分なりの方法を考えてみましょう。今週も暗記の宿題を出しますが、それを実践してみましょう。で、最初は100%覚えてこられなくてもいいから。だんだんと100%に近づいていけばいいからね。試行錯誤ってそういうことだから。
生徒 はい。たぶん、自分にあった暗記法がわからなかったんだと思います。
講師 そういうことだね。あと、覚えてくる範囲もこちらでもっと狭く設定した方がいいですか。たぶん狭く限定しないと、また広がっていっちゃうから。
生徒 それはすごい助かります。そうやってもらった方がやりやすい。

ポイントのまとめ

● 勉強をする際に目標を立てることは重要。しかし、目標は現在の自分に合わせたものにしないと、目標を設定したことで逆に勉強がしずらくなることがある。

● 現在の自分に合った目標がどのようなものなのかについては、先生と相談するとよい。

グノリンク の授業の特徴

以上のグノリンクの授業の流れをまとめてみます。

1. 生徒の勉強が理想的でなかった場合に、なぜ理想的にできなかったのかについて生徒から聴取する。今回は生徒が勉強を目の前にした時の心情について詳しく聞きました。

2. 聴取した情報を元にして、生徒とうまくいかなかった原因について合意する。今回の例では、①目標の設定が高すぎた、②暗記方法がわからなかった、の2つ。

3. 理想的な状態に近づけるためにはどうすればよさそうかについて、生徒と話し合う。今回の例では、①目標の修正と宿題の出し方の変更、②暗記法の紹介と試行錯誤、が提案されています。

このようにグノリンクの指導内容は、すべき勉強の指示や科目の教授だけに留まりません。勉強に向かう姿勢や勉強方法に関しても目を配ります。