こんにちは!個別指導グノリンクの『リンクペディア小学生コラム』を読んでくれてありがとう。
2月の受験が終了した新中1の皆さん、本当にお疲れさまでした。
これまで誰も経験したことのない1年間、学校や塾のスケジュールも大幅に変更していく中でさぞかし大変な日々だったと思います。そんな中、嬉しい思いも悔しい思いもあったと思います。その思いを胸に、これからの中学校生活を満喫してください。
新6年生や5年生の皆さんは塾の新年度の授業が本格的に始まったと思いますが、勉強は予定通りに進んでいるでしょうか?これまでとは塾の曜日や授業時間なども変わったという人も多いと思います。復習が溜まらないよう、どの曜日のどの時間にどの教材に取り組むか、計画を立てて取り組みましょう。
さて、皆さんが模試等で算数の問題を解く時に意識してほしいこととして、「問題文の誘導を考える」ことがあります。
もう少し具体的に言うと、「(1)や(2)の問題がその後の問題のヒントとなっている」問題が多いことを意識してほしいのです。
サピックスに通っている新小6の皆さんは、少し前のテストですが1月の組み分けテストの5⃣がいい例です。数字を1から4つごとに2×2の正方形のマスに入れていく問題でしたが、数字の並びが規則的に変化している問題でした。
まず(1)で数字の並びがどのように変化しているか(数表の問題と同じように、矢印などで動きが見えるようにしておくと良いでしょう)を確認し、(2)で上段と下段の数字の和について答えさせる問題でした。
この(2)が①②に分かれ、①で上下の差を求めてから②で数字の和を求める問題でしたが、ここで①と②が関連していることを意識したかどうかで所要時間に大きな差が出たのではないかと思います。
おそらくこの②をいきなり解くと、1枚目から順番に足して規則を考えていくか、4枚ごとの合計で考えるかといった解き方をする人が多くなると思います。
実際の最速手は、①の答えを利用し、50枚すべての数字の和(上段と下段の数字の和ですが、1~200が1回ずつ出てくるので等差数列の和で求めることができます)と上下の差を比べることでした。
こうすれば、後は基本的な和差算で解くことができますし、計算も等差数列の和を求めることと和差算だけで済むため、時間をかけずに解くことができ、計算ミスの危険性も下がります。
特に塾の模試では制限時間に比べて問題量が非常に多くなるため、このように前の問題の結果を意識することが時間短縮に役立つことも多くなります。

前半の問題を確実に解けるよう、基本問題の繰り返しは大事ですが、後半の問題の中にも皆さんが解ける問題は隠れています。それを見つけられるように、大問の中での問題の繋がりを意識してみてください。


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