こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
今回はサピックスに通っている小5の皆さんへの算数のアドバイスです。

SAPIX小5生の9月〜12月においては、大きく分けて3つの重要事項があります。

 ・速さ
・割合や比の利用
 ・図形

です。今回はそのうちの速さについて、どうしても手がつかないという皆さんへのアドバイスをしたいと思います

速さの問題で基本中の基本は解けるけど、少し問題が変わって解けなくなった経験はありませんか?

その時にグノリンクの先生がよく問いかけていることが、「問題の図をかけるかな?」ということです。

速さの問題は数字が複雑になることよりも、問題の設定が少し変わっていることに気付かないで式だけ立ててしまうことが原因でミスをしてしまう人が多いのです。

では、その設定の違いはどのようにして気づけばいいのでしょうか。
その解決の鍵が、問題の状況を図で表してみることになります。

時計算の問題を考えてみましょう。少しひねった問題として、よく次のような問題が出てきます。

問:7時から8時の間で、長針と短針が文字盤の7を挟んで同じ角度になるのは何時ですか。

よく出てくる問題ですが、全く手がつかない人や、見当違いの答えを書いてしまう人が多く出てくる問題です。
時計算で式がすぐに立てられない問題が出てきたら、まずは図を書いてみましょう
このときのポイントが、「△時ちょうどの図から動かして」考えることです。

ちょうどの時と問題で指定された状況になった時をかいて、そこまでの長針と短針の動きをかいてみましょう

後は旅人算と同じ要領です。「(ちょうどから短針が進んだ角度)=(長針と7の文字盤までの角度)」であることを利用すると、2つの針の進んだ角度の和が210度になればいいことがわかります。

よって、210÷(6+0.5)=210÷を計算して、7時分であることがわかります。

皆さんの中には図をかくのには時間がかかるからかきたくないという人がいるかもしれません。
しかし、頭の中だけで考えるよりも目に見える形にした方が状況をすぐに掴めて、結果的にかかる時間が短くなることも多いのです

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