こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

突然ですが、皆さんはお菓子作りをしたことはありますか?
最近、家でお菓子作りをする人が増えているそうです。ずっと家にいるし、作ってみようかなという人も多いと思います。

そんなお菓子作りで使う材料の中に、「ベーキングパウダー」というものがありますが、このベーキングパウダー、理科の問題でも出てくるのをご存知ですか?
ベーキングパウダーの役割の中に、加熱したときにお菓子を膨らませる役割があります。実はこれ、理科実験でよく出てくる内容なのです。
ベーキングパウダーの材料の中に、「重曹」というものがあります。
これは「炭酸水素ナトリウム」という粉状の物質の別名ですが、この物質は加熱すると3つの物質に分解されるという特徴があります。
このように、ある物質が他の物質と反応したり、分解されたりして別の物質に変わってしまうことを「化学変化」といいます

先程お話した3つの物質は、炭酸ナトリウム・水・二酸化炭素です。
このうち二酸化炭素は気体なので、発生していくと全体の体積が大きくなり、膨らんでいきます
この結果、焼きあがった時にふっくらとしたお菓子が出来上がるわけです。

この実験で使用する炭酸水素ナトリウム、発生する炭酸ナトリウムは両方ともアルカリ性の物質です。
炭酸ナトリウムは苦い味がするので、このままではおいしく食べられません。しかし、酸性の材料と反応させるとアルカリが打ち消され、苦味が無くなります。理科の授業で出てくる「中和」が起きるのです。

このように、料理をするときに何気なく見ているレシピにも、理科の授業で出てくる内容が深く関係しているのです。一度調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。

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