こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

梅雨のイメージといえば、アジサイの花でしょうか。

私達の多くがアジサイと聞いてイメージする、小さな花(実は花のように見えているのは花びらではなくがくなのですが)がたくさん集まって鞠のようになっているアジサイは、分類的には「セイヨウアジサイ」です。(あるいはよく似た「ホンアジサイ」という種類もあります)

「セイヨウ」とついているといかにも海外からやってきたような印象を受けますが、アジサイは日本の固有植物なので、ルーツをたどっていくと元々は日本産なんですよ。
日本のアジサイが輸出され、中国→ヨーロッパ→日本と戻ってきた品種が「セイヨウアジサイ」です。

一方で、日本で昔から親しまれているのは「ガクアジサイ」という、やや平べったく花型のがくが輪っかのように並んでいるアジサイです。

アジサイの紫色は「アントシア二ン」という色素です。(ブルーベリーやナスの色素と同じ)
白いアジサイはもともとこの色素を持っていません。
紫色のアジサイは、アントシアニンと土壌に含まれるアルミニウムイオンの関係で、

土壌が酸性→アジサイは青色
土壌が中性→アジサイは紫色
土壌がアルカリ性→アジサイは赤色

といったように色の変化を起こします。

ちなみに、土壌に卵の殻を混ぜると、卵の殻に含まれる炭酸カルシウムの弱アルカリ性によって、花の色が赤寄りになるそうですよ。

これからの季節、ぜひ道端の花にも目を留めてみてください!