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今回はオゾンホールについてお話ししたいと思います。

南極上空のオゾンホールの拡大が問題になっています。
では、まずオゾンとはなんでしょうか?
簡単に説明をすると、酸素原子が3個くっついたものがオゾンです(地表では酸素原子が2個くっついた状態です)。
オゾンとはギリシャ語で臭(にお)うという意味が語源だそうです。そしてオゾンには脱臭や殺菌などの効果もあるので、色々なところで活用されています。ちなみにこのオゾンの臭いはカラーコピー機でたくさん印刷すると出る臭いなので、かいだことがある人がいるかもしれませんね。

オゾン層は上空10~50Km(成層圏)におよそ90%存在します。このオゾンを全部地上に集めても厚さが3㎜程度にしかならないそうです。
しかし、少ない量のオゾンが有害な紫外線を防いでいます
紫外線にはUV‐A、UV‐B、UV‐Cと3種類あります。UV‐Cが最も人体に悪影響をおよぼしますが、オゾン層に吸収され地表までとどきません。次に危険なUV‐Bもほとんどオゾン層に吸収されますが一部は地表まで届き、これを人がある一定期間あびると皮ふガンや白内障などの病気になるなど、人体に危険があります。UV-AはUV-Bほど危険はありませんが長期間あび続けると人体に有害であると考えられています。

このオゾン層がうすくなって、まるで穴のようになった場所が南極の上に1982年の調査で見つかりました。これをオゾンホールといいます。
これはオゾン層が破壊されていることを意味します。このオゾンを破壊する原因は主にフロンです。エアコンや冷蔵庫に使われていて人工的に作られたもので、自然界には存在しません。

オゾン層を守るために世界的には1985年に“モントリオール議定書”というものが採用されました。日本でもそのための法律を作りました。家電リサイクル法はその一つです。
そういった世界的な取り組みのおかげか、わずかながらオゾンが増え、オゾンホールは1980年代~1990年半ばにかけて急激に大きくなりましたが、2021年の南極上空のオゾンホールは1990年後半~2000年前半の頃と比べると小さくなっていることがわかりました。

これからも世界で力を合わせて守っていきたいですね。