こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

GWがありましたね。おうちにいた子も、お出かけした子も、塾があった子も様々だと思います。

5月5日は「こどもの日」と呼ばれますが、もともとは五節句のうちの端午の節句にあたります。
ところで、端午の節句は「ショウブを使って悪鬼を祓う」という話は聞いたことがありますか。
こどもの日に向けたチラシなどを見ると、兜の絵と一緒に描かれている紫色の花が描かれていることがありますね。あれはアヤメ科の「花菖蒲(はなしょうぶ)」です。

では「ショウブを使って悪鬼を祓う」というのはあの紫色の花を使うということでしょうか?

実は違います!
端午の節句に家の軒先につるしたり、お風呂に入れて菖蒲湯(しょうぶゆ)にする「ショウブ」とは、紫色の花の「花菖蒲」ではありません。
葉っぱはよく似ていますが、花びらのない、全く別の植物である「ショウブ」のことなのです。
(調べるとサトイモ科と出てきますが、現在は分類によってはサトイモ科ではなくショウブ科とも呼ばれるようです)

紫色の花のショウブは、花びらのないショウブと葉が似ているという理由で「花菖蒲」と名づけられたようですが、今ではどちらも「ショウブ」と呼ぶことが多いのでややこしいですね。

端午の節句は、この「ショウブ」「尚武(しょうぶ:武事・軍事を尊ぶこと)」と通じることから、武家の間で特に男の子の成長を祝う節句になっていきました。
コイノボリは龍に見立て「立身出世」の願いがこめられ、兜飾りには「子どもを守る」という願いが込められているんですよ。

知って見てみると、また違った気持ちになりますね。