こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

恒星の誕生についてお話ししようと思います。

宇宙の星と星のあいだの空間には、たくさんのガスやチリなどがあります。これらのほとんどは水素とヘリウムです。太陽も水素とヘリウムでできています。他にも炭素や酸素、鉄などもあります。こういう場所で特にガスが濃いところにガスが集まり重力によって縮んで星の卵が生まれます。これを原始星と呼びます。

ガスが集まり出して原子星になるまで100万年ぐらいかかります。そしてさらにまわりにあったガスが集まり、中心の温度は上がります。ガスが十分にあると内部は10~100万度ぐらいになり光を出すようになります。光を出すと星の表面は冷えます。このときガス全体が冷えてしまうと恒星にはなりません。そして内部の温度が1000万度ぐらいになると水素が核融合反応を起こし輝きだします。ようやく恒星の誕生です。

ガスが集まりだして恒星の誕生までおよそ1000万年ぐらいです。そしてこのときできた恒星の質量(重さのようなもの)によって星の運命は大きく変わります。質量によって恒星の寿命は変わりますし、最後にどのようなものになるかも変わってきます。

ちなみに太陽がもし今の2倍の重さで誕生していたらおよそ13億年で寿命を迎えるので、今から37億年ぐらい前に太陽は消滅していたことになります。
太陽が終わりを迎えるときに地球はそのとき太陽のガスに飲み込まれて消滅したでしょうから、我々人間は誕生することが出来なかったでしょう。
地球でこのように生物が誕生したのはある意味奇跡なのです。