こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

 みなさんは月についてどれくらいのことを知っていますか。塾などで満月の南中時刻は真夜中とか、地球からおよそ38万km離れているとか1969年に初めてアメリカのアポロ11号が月に行って、人が初めて月面に降り立ったとか…。

 

 月が地球に及ぼす影響を知っていますか。例えば満潮や干潮などは月や太陽の引力が関係してることや月の位置によって潮の満ち引きの具合も変わってくることなど意外にもあんなに遠くにある月が地球の海面の高さにまで影響を及ぼしているんですね。ちなみに月が及ぼす影響は太陽の2倍あります。たしかに太陽はもっとはるか遠くにありますのでもっともな話しですが。

 では、月がもしなくなったら何が起きるでしょう。考えられることとしては、先ほどの潮の満ち引きがなくなりますね。なんだ大したことじゃないんじゃないかって思っているでしょう。いえいえそれが大したことあるんです。月が引力で海水を引っ張ります。月が地球の周りを回る(公転)より地球の自転の方が速いので月が地球の自転にブレーキをかけるような状態になります。つまりそのブレーキをかけている月がいなくなると地球は今よりもっと自転の速度が上がります。そしてその結果、遠心力の影響などで重力が減って体重は軽くなると思いますが、そんなのん気なことを言っている場合ではありません。大気の動きが今より速くなって、大型の台風やすごい砂嵐、巨大な竜巻などがたくさん発生するでしょう。最悪なことを考えると人間が住めるような地球ではなくなってしまうかもしれません。他にもまだまだ怖い影響はたくさんあります。

 

 ところで月って毎年少しずつ地球から遠ざかっているって知っていましたか?1年に4cmぐらいです。ということは大昔はもっと月が地球に近かったということにもなりますね。そうです。月が地球の周りを回り出した頃は、地球から見た月の大きさは今の17倍ぐらいだったと考えられています。日食が起き放題です。このまま月が地球から遠ざかり続けても理論的には月がいなくなることはないようです。その前に太陽が燃料切れを起こしてしまい、無くなってしまいますから。

 

 みなさんも普段あるものがもしなくなったらどんなことがおきるのおきるのか考えてみてはいかがでしょうか。