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最近中学受験の理科の問題で腎臓(じんぞう)の問題が出題されています。聞いたこともない用語(糸球体(しきゅうたい)、ボーマン嚢(のう)、ネフロン、…など)も多く本文中に登場します。実際はこれらのことを覚えておく必要はなく、ちゃんと本文に説明や図が書かれていてそれを理解して、考えたり計算して答えを求めるようになっています。

しかし、腎臓の問題のような出題が増えてくると事前に予備知識として持っていても損はないと思います。ということで今回は腎臓のことについてお伝えします。

腎臓は腰あたりの背中側に左右に1つずつ2個あり、そら豆のような形をしています。中学受験での勉強する腎臓の役割は「血液中から二酸化炭素以外の不要物をこしとり必要なものは戻し、余分な水分や塩分、尿素などを尿としてぼうこうに送る」です。この「必要なものは戻し、…」の部分が最近よく問題になります。

下の図のように毛細血管を通ってきた血液は、糸球体というところで水分と共に老廃物をろ過します。ろ過された尿を原尿といい、ここには水分の他に様々なミネラルが含まれています。原尿は健康な人で1日150Lにもなります。実際、尿は1日1.5Lぐらいなので、およそ99%は再吸収され、必要なミネラルも再吸収されます。

腎臓の機能が下がると水分の再吸収がしにくくなり尿が多くなり、トイレの回数が多くなることがあります。予備知識として1日あたり原尿はおよそ150L、そのうち1.5Lは尿になり、それ以外の99%は再吸収されることを覚えておくと、尿の量を計算したときのおよその目安になります。

腎臓について、次の機会にもう少し詳しくお伝えします。