こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

今日は超音波についてお話します。
超音波は「高い音」がより高くなって人間の耳に聞こえないほどの周波数(振動数)になったものを言います。

音の聞こえ方を利用するもの
蚊(か)が飛んでいるような高い音を「モスキート音」と言います。これは年齢が高くなると聴力が衰え高い音が聞き取りにくくなるため、高い音の聞こえ方で耳の衰えを知ることができるようです。

音の反射を利用するもの
野球のピッチャーの投げたボールの速度を測る装置をスピードガンと言います。これは装置から超音波を出してボールにあたって反射してくる音波の周波数から速度を計算します。
超音波の反射は暗い洞窟で自由に飛び回るコウモリも上手に使用しています。彼らは超音波の声を出してものにぶつかり跳ね返った音を聞いて物体があることを感じ取ります。レーダーですね!なんだかかっこいいです。

またお医者さんが診断に使うものがあります。超音波診断やエコー検査というものです。腹部に音源とマイク(プローブ)をつけ反射音の強さなどで体内の臓器の形や硬さ、妊婦のお腹の中の赤ちゃんの形を知ることができます。
この原理を大きくしたものが漁船に装備されている「魚群探知機」です。海底と魚の群れは硬さが違うのでその違いから魚がいるかどうかを知ることができます。

音の力を利用するもの
「超音波式」の加湿器では、超音波の周波数の振動子と言われる部分に水をつけると小さな霧になって弾き飛ばされて空気中に水の粒を飛ばすことができます。また水中に超音波を伝えると硬いものに当たったときに小さな気泡を作ることが知られていて、それによって硬い物の表面の汚れを弾き飛ばすことができるそうです。この原理を使ったものが「超音波洗浄機」と言われるものです。

ほかにも超音波モーター、ピエゾ素子(インクを使ったプリンターなどで使用される) 超音波カッター(ケーキを切るときクリームを弾いてきれいに切れる) 美顔器などにも超音波はよく使われています。

耳に聞こえない音が色々使われているのはなかなか面白いですね。