こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
今回は選択肢の問題について、その判断方法を実際に例をあげながら説明したいと思います。
以下の問題を考えてみましょう。
問:源頼朝について、正しく述べている選択肢を次の中から選びなさい。
ア.壇ノ浦の戦いに参戦し、平氏を滅ぼした
イ.石橋山の戦いで敗北した
ウ.1180年に征夷大将軍に任命された
それぞれの選択肢について見ていきましょう。
アの選択肢は平氏がこの戦いで滅んだという点では正しいですが、源頼朝は壇ノ浦の戦いには参戦していません。参戦したのは弟の義経です。そのため、この問題の正解としては不適当です。この場合のように、他の人物・用語について書かれた選択肢である場合はそれが何についての内容かをメモしておくといいでしょう。この問題であればアの文章の後ろに「源義経」とメモしておきましょう。
イの選択肢を見てみましょう。石橋山の戦いは小規模な戦いであり、この戦いについて知らない人もいるでしょう。正しいかわからないものについては一旦判断を保留して、まずは次の選択肢を見てみましょう。
ウの選択肢を見てみると、源頼朝が征夷大将軍に任命されたのは1192年のことですので、明らかな間違いであることがわかります(1180年は挙兵した年です)。そのため、この選択肢は内容が誤っていることになります。この場合、誤っている内容に下線を引き、✕印を付けておくといいでしょう。正しい内容に直すようにもしておきましょう。自分の知識の確認になります。
もし征夷大将軍という文字だけでウを選んでしまった人は、年号が違っていることがあることを意識し、授業で出てきた年号については内容とセットで覚えておくようにするといいでしょう。
この検証の結果、
ア⇒✕(別人の内容)
イ⇒?
ウ⇒✕(年号が違っている)
ということがわかったので、3つの選択肢のうち2つが間違い→最後の1つであるイが正解ということがわかります。石橋山の戦いは源頼朝が挙兵した直後に大敗した戦いですが、それについて知らなくても、基礎知識をしっかりと利用して選択肢の判断ができる問題もあるのです。
日頃の勉強からこのような判断の練習、そして解説をよく読んでまとめてみることにぜひ取り組んでみて下さい。
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