こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

私たちが日ごろ使う言葉は時代と共に少しずつ変化しています。
例えば昔の物語文などで読むような言葉で、今では意味のわからないものもありますし、逆に今よく耳にする「うざい」「超・・・」等という言葉は昔は使われなかった言葉です。

では国語で出題される慣用句はどうでしょうか?
実はこの慣用句の使われ方(意味)も変化しています

身近によく聞こえてくるものとして「白羽の矢が立つ」という慣用句があります。
学芸会のお姫様役には〇〇ちゃんに白羽の矢が立った。。。等と使われています。しかしこの「白羽の矢が立つ」という言葉の由来は犠牲者(よくないこと)に任命される、選ばれるという時に使われる慣用句でした。今では抜擢される、といったプラスの意味でよく使われています。

また、「敷居が高い」という慣用句は本来は不義理をしてしまったところへ行きにくい、という意味ですが、現在では、あの高級店は敷居が高くて行かれない、といった使われ方をししているのを頻繁に耳にします。
ほとんどの人がこのように使っているように見受けられますが、正式には上記の意味として国語の辞書などにも記載されている為、注意が必要です。

これらの言葉のように多くの人が違う意味で使うようになると、本来の意味と変わっていってしまいますが、念のために正しい意味もチェックしておきましょう。

因みに、慣用句ではないですが、「的を得る」という言葉。事の要点を的確に捉えている、として使われていますが、こちらの本来は「的を射る」でした。
以前は「的を得る」の方は誤用(誤った使い方)とされていましたが、現在では議論が揺れているそうです。

多数者(マジョリティ)と少数者(マイノリティ)のバランスで言葉の意味が変化するという点では、とても面白いですね。
但し、テストで問われるようなことも想定して、常に正しい意味を確認しておくようにしましょう