こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。
中学受験を考えている小学生に送る国語の文章の読み方のアドバイスです。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」という詩があります。全文読んだことはなくても

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ・・・・

という一節を耳にしたことがあるという人は多いのではないでしょうか。小学生の皆さんならすでに学校でいくつも詩を学習したことはありますね。ところが国語のテストに出題されるとわからない!と、とても不人気なのです。

詩とは自然や出来事などから感じたことを、短い言葉で表現したものです。書かれている言葉によって口語詩・文語詩、形式によって定型詩・自由詩・散文詩、内容によって叙情詩・叙事詩などに分けられます。そのような知識はわかったうえで、どうすれば詩の問題を得意になることができるのでしょう。
これは物語文や論説文、随筆文にも言えることですが、作者はその文章、言葉で伝えたいこと、感じてほしいこと、考えてほしいこと、があるのです。
特に詩は短い言葉で書かれたものが多いので、いかにその短い言葉の中から作者の思いをくみ取れるかということです。

お勧めは、音読です。詩は言葉が短い分、言葉を厳選して使われており、韻を踏んだり、言葉を反復したり、響きを大切にしています。倒置法や体言止めもきちんと読めればすぐに気が付くことができます。
詩の中で描かれている音律や色彩、天候、季節などから、作者が詩を詠んでいる情景に思いを巡らせてみてください。
難しく考えずに気に入った詩をみつけるつもりで上手に声に出して読んでみてください。金子みすゞの「私とことりとすずと」は入りやすい詩集でしょう。谷川俊太郎、中原中也や石垣りんにも挑戦してみてくださいね。

(750字)