こんにちは!個別グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

今日は読解の心得(こころえ)についてです。

文章を読んでいるのに、内容が頭に入ってこない! それは「読んでいるのではなく、見ているだけ」だから。文字を目で追うという作業になっているのと、「次はどうなる?」と問題意識と強い関心を持って情報収集するのでは、内容理解度が異なるのは自明の理です。

たとえば、『修学旅行の思い出を学級新聞にしよう』という宿題が出されたとします。

Aくんは写真を三十枚撮り、すべてを均等の大きさで紹介しました。Bくんは三十枚撮った中から十枚を選び、一番楽しかった順に三枚を大きく、他は小さくメリハリをつけて紹介しました。さて、どちらが読者の心を掴むのか、歴然ですね。

 

読解とは「心を動かして」読むことです。それは物語文でも説明文でも同じ。「なんでそうなったの?」と「頭で考え情報を整理し」、著者の伝えたいことを理解しようと手を尽くすことが求められているのです。

大事なことは「なんでやねん」の精神。

意欲的に情報を取りに行くことは冒険と似ていますね。苦手な文章、知らない時代背景、よくわからないカタカナ用語……、こうした「敵」に出会うと、人はひるんでしまうもの。きらいだな、と思うこと自体は悪いことではありません。説明文なら、わかりにくい文章の先に「つまり」という接続語がないのか探してみましょう。筆者が言いたいことを伝えている一文がきっとあるはずです。

どうしたらわかるようになるのか。その方法を模索する手間を惜しんではならないのです。「どうして?」という意識こそ、学びの原点です。