こんにちは。『リンクペディア 3分間コラム』をお読みいただきありがとうございます。
休校期間中の数学の学習方法についての記事を書きましたので、ご一読いただければと思います。

基礎:教科書レベルに不安がある人(センター・共通テストの問題で得点率75 %未満)

このレベルで不安がある場合は、まずは教科書傍用問題集の基礎レベルの問題を滞りなく解けるようにしましょう。基本的に、学校の教科書を読んで理解し、教科書傍用問題集の問題を解けるようになるまで繰り返す、という学習を進めてもらうのがベストです。
学校の問題集はちょっと…という方は『ベイシス数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ』(河合塾シリーズ)がお薦めです。ⅠA・ⅡB・Ⅲが、それぞれ1冊ずつあり、基礎レベルのみに絞り込んであるので基礎固めとして取り組みやすい問題集です。

標準:教科書レベルの問題はほぼマスターしている(センター・共通テストの問題で得点率75 ~ 95%)

教科書レベルはほとんど問題ない場合は、普段使っている問題集や通っている塾・予備校のテキストで扱っている問題を軸に、センター試験の過去問や簡単な大学入試問題の演習を行い、実戦力を養っていくのがベストです。
新たに別の問題集で、典型的な入試問題の演習を行いたいのであれば、『大学入試数学問題集理系262』、『大学入試数学問題集文系142』(河合塾シリーズ)がお薦めです。理系版も文系版も共に、入試頻出の定石問題のみで構成され、無駄なく実戦力が養えます。

応用:数学には自信がある(センター・共通テストの問題で得点率が平均95 %以上)

入試の典型問題がある程度解け、模試等で数学が得点源になっている場合は、時間の許す限りあらゆる入試問題を解くのがベストです。学校の問題集、塾・予備校のテキストだけでなく、志望大の過去問、他大学の過去問等、とにかく経験を積んで下さい。
一定レベル以上の問題集で演習を行いたいのであれば、『新数学スタンダード演習』、『数学Ⅲスタンダード演習』(大学への数学)がお薦めです。難関大で合否が分かれる問題がうまく集められているので、合格するためにはどういう力を養えば良いかが示されています。この問題集の演習経験を積めば、過去問を解くためには十分な力が身につくと言えます。

以上に挙げたように、各々の学習段階ごとにやるべき課題が異なります。早速、センターの過去問を解いてみて、自分が今何をすべきかを把握し、休校期間を有意義に過ごしましょう。