こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

今回は算数の速さの単元についてです。速さの問題が苦手!という生徒は少なくありません。その原因を探ってみましょう。

 

・公式の意味を考えずに丸暗記して使っている

・単位が3つ出てくる(距離、速さ、時間)ので混乱している

・状況を整理していない

 

など、まだ他にも「分数を使いこなせない」、「比を使えない」など色々ありますが、今回は上記の内容について考えます。

 

中学受験の速さを勉強する時、いきなり最初から速さの公式を丸暗記したり、「はじき」などを書いて計算するのはあまりお薦めしません。小学校の問題レベルでしたらこれで充分かも知れませんが、根本的なこと(速さは単位時間あたりに進む距離であること)を理解していれば計算式は自ずと出てきます。例えば10kmを2時間で進んだ時の時速は?というとき、時速は1時間あたりに進む距離とわかっていれば、公式など知らなくても、10÷2=5km/h とすぐ式が出てきます。

 

答えでなくても計算した結果には必ず単位を入れましょう(6÷2=3km/hなど)。そうすると何を計算しているか考えるようになります。逆に言うとすぐ単位が言えない生徒は、公式に何となくあてはめて計算しているケースが多いので何をしているのかわかっていません。

 

速さの問題は休憩したり、忘れ物をして引き返したり、速さを変えたり、いくらでも複雑にできる問題です。ですから、頭の中だけで考えずに、動いている様子を図に示して整理することが大切です。なお、ダイヤグラムを自分で書いて解くのはこういった基本的なことが出来た上でのテクニックなので、こればかり使うのは危険です。確かにダイヤグラムを書いてしまえば、速さというより図形(相似)問題として解けるので速さを意識しなくても簡単に解けることが多いですが、根本を理解していないので危険です。

 

このように速さの問題はひとつひとつを丁寧に解決していけば光は見えてきます。あきらめずにがんばりましょう!