こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

今回は役割を終えた人工衛星についてお話ししたいと思います。

役割を終えた人工衛星はどうなるのでしょう?

答えは、大気圏に突入させて燃やすか(燃えにくいものなどの一部の残がいは海や地表まで届くことがあります)、高度300㎞以上離れた軌道に移動させるようにします。
それらは地球の周りを回り続けますが、地球から数千㎞以上の高い軌道のものは数百年以上も地球の周りを回ることになります。そして、ゆくゆくは宇宙ゴミとなっていきます。

宇宙は宇宙開発を行っている国の間で決められた宇宙条約によってどの国のものでもなく、どの国も自分のものだと主張することもできません。
その反面、誰のものでもないのでポイ捨てのように宇宙ゴミは増え続けました
宇宙ゴミを掃除するにも相当なお金がかかりますし、全く利益が出ないので誰もどの国も積極的に宇宙ゴミを回収しようとはしません。

しかしこのままでは様々な危険が出てきますし、宇宙開発にとって大きな問題となります
今も人を乗せている人工衛星の国際宇宙ステーションでは、2021年にロボットアームに宇宙ゴミが衝突した跡が見つかりました。幸い大きな事故にならずにすみました。国際宇宙ステーションには宇宙ごみをよけるシステムがありますが、小さいものは追跡できないのでよけきれなかったのでしょう。

現在、宇宙ゴミを回収する技術がまだできあがっていません。今後様々な国家が協力して条約や法律を整備し、宇宙ゴミの問題を解決できるようになることを願うのみです。