こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

 

ヒマワリのことについて知っていることは?と質問されたら、太陽のような大きな花を夏に咲かせるとか、太陽の方向に花を向けて動く植物とか、花がたくさん集まって一つの花に見えるキクの仲間などと答えるでしょう。

 

ヒマワリが太陽の方を見ながら動いているのは花を咲かせる前までのことです。葉をできるだけ太陽の方に向け光合成しやすくしているためと考えられています。花が咲くと東の方向を向いて止まります。

この太陽を見るように動くのは成長ホルモンが関係しています。この成長ホルモンは光が当たらない程濃くなる性質があり、光が当たらない部分の茎がよく成長するため、光があたる側の方に傾くことになります。この性質を光屈性といいます。しかし、成長して花を咲かせる頃には茎がかたくなり動かなくなります。そして花は東側を向いて動かなくなります。

 

東を向いて止まるのは、虫を誘うためのようです。無理に西に向けたヒマワリだけの場合と東を向いているヒマワリだけの場合でどのくらい虫が集まるかの実験すると、花を西向きにした方が集まる虫が少なくなりました。これはなぜなのでしょうか。

考えられる理由として、夜の間に冷えた体を温めたい虫が暖かい花に集まるのではないかということです。つまり東を向いていると日の出とともに花が温まるので虫が西向きより東向きの方に集まるのでないかということです。

 

太陽の方向に体を向けて動く植物はヒマワリだけの特徴ではありません。植物は光合成をするため太陽の光が必要ですから、むしろ太陽の方向を向くのは普通のことです。やはり目立つ大きな花をつけるヒマワリは注目をされやすいのかもしれませんね。