こんにちは!個別指導グノリンクの『小学生の君に送る60秒コラム』を読んでくれてありがとう。

今回は宇宙ゴミに関する環境問題についてお話ししたいと思います。

みなさん、宇宙ゴミって何だと思いますか?

もちろんゴミとはいえ紙くずや生ごみなどのようなゴミではありません。しかし、地球でもポイ捨てや不法投棄などがあるように、宇宙でもそれに近いものがあります。

宇宙ゴミはスぺ-スデブリともいいます。スペースは空間(この場合は宇宙空間)のことです。
デブリは壊れたりなどして散らばった破片や残がいのことで、地球の周りを回る軌道(きどう)上にある不要になった人工の物体のことです。
たとえば、すでに役割を終えた人工衛星、故障した人工衛星、打ち上げロケットの上の部分、爆発や衝突によってできた破片などがあります。

現在確認されている宇宙ごみのうち10㎝以上の物体が約2万個、1㎝以上は50~70万個、1㎜以上のものは1億個を超えているとされています。
また、軌道上の物体はただ浮いているのではなく動いています。低い軌道を移動しているものは秒速7~8㎞、高い軌道を移動しているものは秒速3㎞ほどのすごいスピードです!
この速さだとソフトボールぐらいの大きさがあれば宇宙船を破壊してしまう力があります。また宇宙ゴミどうしがぶつかり、さらに宇宙ゴミが増えています

さて、人工衛星とは惑星(主に地球)の軌道上を動いている人間が作った天体です。
1957年にソ連(現在のロシア)が打ち上げたスプートニク1号が最初で、この数年は年間1000基以上の人工衛星が打ち上げられています。
これは技術の進歩とともに1つのロケットで複数の人工衛星をのせていることも要因です。また、人工衛星には情報系の通信衛星や放送衛星、位置系のGPS衛星、測定系の地球観測衛星、気象観測衛星など様々な種類のものがあります。

2021年の12月時点で世界で人工衛星の登録は12000個を超えました
現在では国家だけではなく、なんと民間でも人工衛星を打ち上げているんですよ。