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今回は地震についてお話ししたいと思います。

日本は世界でも地震の多い国です。
みなさんは震度(自身の揺れ)はいくつからいくつまでの何段階あるか知っていますか?

そうですね。震度は0,1,2,3,4,5弱,5強,6弱,6強,7の10段階ですね。

では震度0とはなんでしょう?

0とはいっても揺れないということではありません。
震度を求めるには実際に地震計などで小数点以下まで計測されたものを小数第1位で四捨五入し、整数にしたものを震度といいます。従って、震度0とは震度0.5未満の揺れのことをいいます。(ちなみに震度5弱は4.5以上5.0未満です)

 

日本で1年間に震度1以上の地震は何回ぐらい起きているでしょう。
昨年(2021年)国内で震度1以上を計測したのは2424回でした。
その約4分の1は今年(2022年)1月に海底火山が噴火したトカラ列島近海を震源とするものです。
日本はこんなにも地震が多い国だと改めて思いますね。

なぜ日本はこんなに地震が多いのでしょうか。

そもそも地震の原因は何なのでしょう。
地震は地下で岩盤(がんばん)がずれたり壊れることが原因で起きます。
さらにそれは硬い岩盤に力が加わることによってびびが入ったりして起きます。
その力とはプレートどうしがぶつかるところで発生します。

そこでちょっと地球の構造について説明します。

地球を卵に例えると中心部分に核という卵の黄身のようなものがあり、そのまわりをマントルという白身のようなものがおおっています。
そして更にそのマントルのまわりを薄い地殻(ちかく)という岩石がおおっています。
卵でいうまさにカラですね。
また主にこのカラの部分をプレートといいます。
マントルは白身といっても液体ではなく固体の岩石ですが、地球の中心部の熱で温められ上昇し地表近くでゆっくり冷やされ下降します。
つまり動いているのです。

プレートはそのマントルの上にのっているのでプレートもまた動いています。

また、プレートには大陸プレートと海洋プレートがあって海洋プレートが大陸プレートより重いため大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込んでいます。
このとき、大陸プレートの先を巻き込むように沈み込むのでそれがある時耐えきれず、はね上がったりぐちゃっと壊れたりして地震が起きます。(ちなみに東北地方などがのっている北米プレートの下にもぐりこんでいる太平洋プレートは年間約8㎝の速さで動いています。)

プレートは世界で十数枚しかないのですが、日本にはなんとその内の4枚がひしめきあっているのです。
なので日本は地震が多いのです。
このプレートのぶつかり合う付近で起きる地震を海溝型地震といいます。
他にも断層型地震、火山性地震などがあります。
断層型地震は直下型地震や内陸型地震とも呼ばれ、大陸プレート内部の断層が動くことにより起きる地震です。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は海溝型地震、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)は断層型地震でした。

ところで最近ニュースなどで余震という言葉が使われなくなったのを皆さんは知っていますか。

余震というと何か本震(地震が発生した時最も大きかった地震のこと)より小さな揺れを想像してしまうと思うのですが、2016年に起きた熊本県熊本地方の最大震度7の地震の発生後、気象庁は今後の余震活動に注意するよう発表しました。
しかしその28時間後に同じ震源で最大震度7の地震が発生し、なおかつこの余震の方が本震より規模が大きいものでした。
のため余震という言葉はこれ以降使われなくなり、同程度の地震に注意するようにという言い方に変わりました。

 

さて、地震が起きるとテレビの速報で「震源は〇〇、マグニチュード〇〇。各地の震度は次の通りです……。」などとテロップ(テレビ画面の上の方に文字で流れる速報)で情報が伝えられますが、震度とマグニチュードの違いは何でしょうか。

 

震度は単純に地震による揺れの大きさを表すので、地域によって違いますし、一般的には震源からの距離が遠いほど震度は小さくなります。
マグニチュードは地震そのものの規模(大きさ)を表すもので、M6.2などと表されます。ですので地震規模が小さくても震源からの距離が近いと震度は大きくなりますし、地震の規模が大きくても震源からの距離が遠いと震度は小さくなります。

タイコをドンとたたいたときそんなに力を入れなくてもそばにいる人にはうるさく感じますし、力を入れてたたいても遠くにいる人にはそんなに大きな音には聞こえませんね。
このタイコをたたく力がマグニチュードで聞こえる音が震度みたいなことです。
よくニュースで震源の真上の地点のことを震源地と言っていますが、これは正式な言葉ではなく正しくは震央といいます。
なぜかニュースでは震源地という言い方が定着してしまったようです。

今回はここまでにします。

次回は地震による災害などについてお話ししますね。

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