こんにちは!個別指導グノリンクの『リンクペディア小学生コラム』を読んでくれてありがとう。
今回は、サピックスに通っている皆さんのクラス分けの基準にもなる「偏差値」についての話です。
皆さんはテストの結果が帰ってきたときに偏差値をチェックすると思いますが、
「前回と比べて点数は上がっているのに偏差値が下がっている・・・」
「国語の点数のほうが高いのに算数より偏差値が低くなっている・・・」
といった経験はありませんか?
何故このようなことが起きるのか、偏差値のしくみについて見ていきましょう。
偏差値は、以下の計算をすると求めることができます。
①10×(平均点と自分の得点の差)÷(標準偏差)をする
②自分の得点が平均点以上の場合、①の数字に50を足す。自分の得点が平均点未満の場合、50から①の数字を引く
このうち、標準偏差については中学校や高校で勉強する数学で出てくる話になります。
現段階では「全体的に平均点からどれだけ離れているか。平均点付近の生徒が多いと小さくなり、平均点付近の生徒が少ないと大きくなりやすい」という理解でいいでしょう。
偏差値については以下の特徴を理解しておきましょう。
・平均点=偏差値50
・偏差値はそのテストで平均点からどれくらい離れているかで算出される。偏差値60で上位約15.9%,偏差値70で上位約2.3%。
・成績上位者が集まったテストの方が難易度に比べて平均点が高くなりやすいため、偏差値は低めに出やすい。
同じ得点を取った場合でも、平均点が高いテストでは偏差値は低くなりますし、平均点が低いテストでは偏差値が高くなります。また、標準偏差の計算上、同じ順位でも偏差値は異なってくることになります。
そのため、「高得点だったのに思ったよりも偏差値が低くなっている」ということもあり得るのです。
以上の点を考えると、特にマンスリーテストの偏差値は「今回の範囲の問題で他の生徒と比べてどれくらい理解して、ミスなく解くことができたか」という指標として捉えるようにするといいでしょう。
うまく行かなかったテストも学習計画を練り直して取り組めば挽回は可能ですし、うまく行った時に気が緩んでしまうと、次回の範囲の理解が中途半端になる可能性が高くなります。
特に4・5年生の皆さんは、合格まで自分にどんな勉強が必要かまだわからない部分も大きいと思います。
まずは目の前の課題をコツコツと、確実に自分のものにするための指標として、偏差値を利用していきましょう。
(987字)